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本学学生と教員の共著論文が国際科学雑誌に公開されました

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 ヘルスイノベーション研究科 (SHI)博士課程3年の江頭勇紀さんと久保田悠講師、渡邊亮教授の共著「Factors Associated With the Suspension of Domiciliary Dental Care for Older Adults During the First Wave of the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Pandemic: A Comparative Study in the Japanese Local Government」が、国際科学雑誌「Cureus」に公開されました。

 

(公開された論文)

https://www.cureus.com/articles/287533-factors-associated-with-the-suspension-of-domiciliary-dental-care-for-older-adults-during-the-first-wave-of-the-coronavirus-disease-2019-covid-19-pandemic-a-comparative-study-in-the-japanese-local-government#!/

研究の概要

 im体育平台感染症(COVID-19)の影響により、歯科医療機関での診療および受診の中断が各国で報告されていますが、訪問歯科診療に関する研究は限られていました。本研究では、大規模レセプトデータベースを用いてCOVID-19の感染流行の第1波(2020年4月~5月)による訪問歯科診療の治療継続への影響とその関連要因を明らかにすることを目的として実施しました。

 結果として、第1波の期間では、COVID-19流行前と比較して訪問歯科診療の治療中断の割合が増加したことが明らかになりました。また、治療中断との関連が最も強い要因は、「訪問先の患者が10人以上の規模の施設等であること」であり、COVID-19流行前と比較して、治療中断との関連の強さが75.6%増加したことがわかりました。

 本結果は、新興感染症流行下における訪問歯科診療の脆弱性を示すとともに、今後、新たな新興感染症が発生した際の、訪問歯科診療の継続性の検討に資するものです。

 

共著教員からのコメント

 本研究は、歯科レセプトデータを用いて、歯科診療にCOVID-19が与えた影響について検証した研究です。歯科診療においてレセプトデータを用いた研究は限られていますが、保険者由来のレセプトデータを用いることで、地域における歯科サービス利用動向の全体像を捉えることができた点は、本研究の大きな特長といえます。(渡邊 教授)

 歯科では数少ない地方自治体が保有する大規模なデータを分析した研究です。この研究から得られた知見は、今後の歯科医療政策を立案する際の重要な資料となることが期待されます。(久保田 講師)

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