Cooperation

戻る

情報発信コーナー(2020年10月)

戻る

☆ 今月の栄養サポート通信 ☆

皆様の日々の暮らしに役立ちそうな栄養や食に関する情報とレシピを毎月定期的に配信しています。

 

今月のテーマはこちらです ↓↓

エネルギーと身体活動?運動

 

さて先月はBMIと適正体重のお話から、太りすぎも痩せすぎも身体によくないとお伝えしました。
ではどうした時に太ったり痩せたりするのか、考えたことはありますか?運動不足なのに食べすぎたら太り、食べていないのに運動しすぎたら痩せる、あたりまえですよね?
改めて言葉にしてみると、“食べること”と“動くこと”は表裏一体の関係がある、ということ。双方の均衡を保つことが体重維持の重要なポイントなのです。
今月は“動くこと”を中心にその関係性について考えてみましょう。

まず覚えておいていただきたいのが、身体を動かす源が「エネルギー」であるということ。電化製品がコンセントから電気というエネルギーを得て動くのと同様に、人間は電気のかわりに、食べて消化吸収した食品からこの「エネルギー」を得ないと活動できません。
そして活動すればするほど、摂取されたエネルギーが消費されていく仕組みです。つまり「エネルギー」と「活動」には持ちつ持たれつの関係があります。
ただ、エネルギーは人間のみで無尽蔵に作り出せない貴重な財産です。活動する分よりも多く食べ、食品から得たエネルギーが余ると、身体はこの貴重なエネルギーを脂肪として蓄えます。逆に活動の方が多ければ蓄えた脂肪からエネルギーを放出して使用します。
この貯蓄された脂肪の出入りが、冒頭の「太る」「痩せる」の大きな要因のひとつです。

つまり、食べすぎた!と思ったらその分動く、動きすぎた!と思ったらその分食べる、エネルギーと活動の収支が合えば、体重(脂肪)の増減は起こりません。

 

【カラダを動かそう(METSについて)】※クリックで拡大
【カラダを動かそう(METSについて)】※クリックで拡大

 

でもそんなに簡単に収支を合わせられるわけがない???と思いますよね?
エネルギーはなんとなくカロリー計算できても、どれだけ動いたかがわかる方はあまりいないと思います。
そんな時に使って欲しいのが「METs (メッツ)」というもの。

METs (メッツ)は運動や身体活動の強度の単位で、安静時(座って楽にしている状態)を1とした時と比較して、その活動が何倍のエネルギーを消費するかを示します。つまり数値が高くなるほど強度が高いということです。
歩く?軽い筋トレをする?掃除機をかけるなどは3~3.5メッツ程度、階段をゆっくり上るのは4メッツ、ジョギングは7メッツといったように、様々な活動がメッツで表されています。

 

 

メッツを使用したおおよそのエネルギー消費量の算出方法は以下の通りです。 

 

エネルギー消費(kcal)=体重(kg)×メッツ?時間×1.05(kcal) 

 

例 50kgの人が15分掃除機がけしたエネルギー消費
=50kg×3.3メッツ×0.25時間×1.05=43kcal
(※1.05kcalとは、体重1kgあたりの1メッツ?時に必要なエネルギー量)

 

日常的な身体活動や運動をエネルギーに換算することができますが、今日はジュース(100kcal)を飲みすぎた!と思ったら、その分3メッツの歩行を〇時間する、といった使い方も可能です。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2013」には日常生活で何メッツをめざせばいいか、という目安のほか、色んな活動について、メッツが示されています。
日々の生活でぜひメッツを活用してみてください!

 

 

 

?今月のレシピ? 【きのこたっぷり!鶏ハムとかぼちゃのカスクート】

電子レンジで簡単に作れる鶏ハムを使った、具材たっぷりカスクート。
高たんぱく低脂肪の鶏むね肉で筋肉増強、ビタミンB群たっぷりのきのこで疲労回復!
運動の前後にもおすすめです。
ほっくりかぼちゃのおいしい季節におすすめの一品です。

 

 

過去の栄養サポート通信
前のページに戻る